⑮スフィア基準と災害時の治安維持

スフィア基準とは

災害や紛争の被災者に対する策定された

国際的な最低基準です。

知らなかった方もいるかと思いますが

詳しくはハンドブックも

出版されていますのでご覧ください。

海外の方からみても、日本の避難所は

ソマリアの難民キャンプ以下であるとか

スフィア基準を満たしていないとか

評価を受けているようです。

避難所において大切な

T(トイレ)K(キッチン)B(ベッド)

などが準備出来ていない場合、

災害時の直接的な

建物の倒壊で亡くなる方よりも

災害関連死で亡くなってしまう方が

多くなってしまう可能性が出てきます。

スフィア基準の一部抜粋ですが

・避難所内の1人あたりの

スペースは3.5㎡(≒1坪=2畳)確保

・トイレは20人に対して1つ必要

・トイレの男女比は1:3

(小便をする時間の比が

 男性30秒に対して

 女性が90秒かかることから)

などがあります。

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また治安についてですが

実際に東日本大震災でも

『授乳しているのを

 男性にじっと見られる』

『男性が若い女性の隣に

 寝にきて、胸を触られた』

『夜になると男の人が毛布に入ってくる』

という事実も女性への暴力という

調査報告書に記載がありました。

今の日本でそんなことが起こるとは

考えにくいと思うかもしれませんが、

災害時は治安が悪くなり

秩序も乱れてしまいます。

自助・共助・公助の中で

自助が基本であると

お伝えしていますが

共助の避難所で生活せざるを得ない

場合もあります。

自分や家族を守る手段を考えておく

必要があると思います。

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例えば、実際にいまの段階でも

出来ることといえば

・地域の訓練などに参加し、

実際にトイレはどう用意するか

話し合っておく

(方法・個数・男女比)

・避難所では閉鎖的な部分を作らず

開放的な空間になるよう、

配置についても考えておく。

・災害時、お子さんや女性は特に

集団行動が出来るよう

常日ごろから話し合っておく。

・可能であれば、

離れの小屋など

鍵のかかる部屋が

用意出来ていると安心、

車もその一つ……など

災害図上訓練DIGを実際にしながら

想像力を高めて「もしも」に備えましょう。

※「DIG(ディグ)」とは、

Disaster(災害)

Imagination(想像力)

Game(ゲーム)の頭文字をとって

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高橋うんちまん竜二
高橋うんちまん竜二